クリという特殊な材なので、クリ特有のねじれや反りが出ないように、通常の組み方よりも密にがっちりと組み上げ、動かないようにしなくてはならなかったからだ。それは、大工にとっては、命がけの作業だった。青森から運んでくる間に、すでにねじれたり反ったりし始める木もあり、この暴れを封じ込めるために、二人がかりでかけや(木槌(きづち)のようなもの)で力いっぱい柱を叩いて、削った部分を臍(木の穴)に叩き込む。炎天下、20代、30代の力の溢れている大工が、汗の飛沫を飛ばしながら、かけやで木と木をはめ込んでいくのだが、削り方をきつくしてある木は、なかなか思うように接合しない。
(参考情報)
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力任せに叩いているというのに、木のほうは1センチ、2センチと徐々にしかはめ込まれていかないのだから、青森でいかにきつい刻みにしてきたかがわかる。