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結果的に株式公開できない可能性も

2011.10.18

株式公開に向けた資本政策には、基本的に二つの意味があります。まず一つは、「株主構成の変更」です。オーナーをはじめとする身内中心の構成から、取引先やベンチャーキャピタルなどの、社外の第三者を含めた株主構成に変更します。そして二つめは、「戦略的な発行済株式数の増加」です。株数を増やしながら、各市場の形式基準を満たすとともに、理想的な株主構成への是正を行います。資本政策が他の事業承継に向け資本政策の意味とその目的を明確にしなければならないのに対し、準備の項目と大きく違う点は、社内体制整備など、他の項目は社内で完結してしまうのに対し、資本政策は実行の過程で社外の関係者まで巻き込んでしまう点です。オーナーの意向を反映し、自由に政策を立案することができますが、社外の第三者に株式を割り当てた時点で公開への責任が生じ、後戻りはできなくなるということです。株式公開の為の資本政策の目的は大きく分けて次の五つにまとめられます。、株式公開の形式基準の充足と合理的な株価の形成各市場の形式基準をクリアし、なおかつ利益計画に合わせた、適正な発行済株式数・株価の設定を行います。、事業承継後の安定株主の確保「安定株主」とは、経営陣を支持し株式を保有してくれる株主のことです。一般的には、役員や従業員持株会・親密な取引先などがこれにあたりますが、実務上は個別に見きわめが必要になります。ここで重要なのは、安定株主の確保は公開前に行うということです。公開後では株主シェアの操作。確実な利益計画をベースに発行済株式数と公開価格を決定。資本政策の立案時のチェックポイントは次の通りです。利益計画の確実性資本政策は確実な利益計画の上に成り立ちます。いくら公開時の株価や発行済株式数を緻密に想定しても、そのベースとなる利益計画が甘く、実績がこれを下回るようなことがあれば、公開時の想定株価にも狂いが生じ、結果的に株式公開できない可能性も出てきます。