全国マンション情報ガイド

都市内部を動けない人々

2011.11.19

職業上、都市内をはなれて生活できない居住地の限定された人々が、たとえば東京都区部の場合、約五〇%いる(山手四〇%、下町六〇%)。この人々の職業上の分類は、(1)二四時間勤務型=守衛・消防署勤務者、約六%。(2)交代制勤務型=体力を消耗するため職場近く住む必要がある。四%。(3)零細企業=町工場、すし屋、やお屋、クリーニング屋従業員などで、店を閉めたあとも仕事があり、職住分離できない。一二%。(4)家族労働型・共働き・内職、一四%。

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(5)早朝出勤・常時残業型、二〇%。(6)夜間営業勤務型=ホステス、バーテン、易者、そば屋などで約三%を占める。現在、もっぱら郊外で供給されている公営住宅は、建設計画のはじめから、こういう人々を閉め出しているのである。都市の内部に高密度で建つ高家賃・狭小な民間木造アパートやマンションは、主としてこういう人々の需要によって支えられている。ホワイトカラーは、朝家を出て夕方帰宅するという通勤様式をとれるが、居住地の限定された人々は、過密地域や劣悪住宅であろうと居住環境が悪化しようと、市街地の中を動けないのである。