問題の本質は何か。症状がすぐ発現することではなく、一生を通じ、揮散する化学物質に接し続けているという点。砂時計の砂のように音もなく影響が蓄積されてゆくでしょう。化学物質過敏症。その6割は、シックハウス症候群が原因といわれています。さて、この続きは1回、窓を開け換気してから読みましょうか。たとえばシックハウスの被害者500万人。シックスクールの被害者50万人。生産者の論理と生活者の無関心が、住害を生み出し続けています。現在の建築基準法はシックハウスを根絶できません。換気扇を義務づけるとは本末転倒。発生源の特定や全廃こそあるべき姿のはず。権力は上へ行くほどつながっています。失政のツケを払うのは、いつだって生活者です。シックハウスの原因は、新建材だけではありません。多くの家庭では、たくさんのアイテムから有害な化学物質が揮散しています。家具、電気製品、オモチャ、文房具、化粧品、接着剤、殺虫剤、防虫剤、衣類、寝具、食器、新聞、雑誌、芳香剤。そのドライクリーニングから戻ってきたスーツからも揮発しています。挙げていけばキリがありませんね。もちろん化学物質の弊害は、シックハウスだけではありません。たとえばビニールクロスという存在。燃やせばダイオキシンが発生、食物連鎖の果てに人体へ取り込まれます。生産、使用、廃棄。ビニールクロスはいずれの段階でも有害な物質を生み出しています。
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